新年2本目のブログではMr.Childrenのニューシングル『ヒカリノアトリエ』について少しだけお話をしたいと思います。本日発売のこのシングルを僕も早速手に入れて聴いたのですがこれがもう名曲すぎて(涙)もしかしたらMr.Children単体でブログを書くのはこれが初めてかもしれませんね。初の試みで慣れないのですがボチボチ書いていこうと思います!
Mr.Children "ヒカリノアトリエ"
1. ヒカリノアトリエ
2. つよがり(Studio Live)
3. くるみ(Studio Live)
4. CANDY(Studio Live)
5. ランニングハイ(虹Tour 2016.11.7)
6. PADDLE(虹Tour 2016.10.14)
昨年、実に22年ぶりとなるホールツアー『Mr.Children Hall Tour 2016 虹』で〈春〉と〈秋〉を通して全国を駆け巡り、夏には4年ぶりの開催となった『ap bank fes』を見事に成功させたMr.Childrenが久々に大衆に向けて届けた待望のニューシングルが『ヒカリノアトリエ』です。"ヒカリノアトリエ"とはただの曲名ではなく「虹」ツアーで形成されたMr.Childrenメンバー4人にサポートを4人加えた、総勢8人による全く新しいバンド名でもあるのです。すっかりお馴染みであるキーボーディスト、SUNNYさん。サザンオールスターズなどのサポートも務める一流のスタジオミュージシャン、山本拓夫さん。今回のツアーで初参加となったトランペッター、icchieさん。人気ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』のOPを担当して一躍有名になったチャラン・ポ・ランタンの小春さん。このような錚々たるメンバーが結集して「せーの」で鳴らされた「ヒカリノアトリエ」という楽曲はとにかく深みのある音色と何処か示唆的な歌詞で聴かせる優しく包容力のある名曲に仕上がっていると感じました。
初めてこの曲を聴いた時は1番のみでしたが突き抜けたインパクトのあるサウンドではなく、『HOME』を連想されるようなアットホームな雰囲気で以前にも聴いたことがあるような楽曲、という印象でした。いや、もう本当にすみませんでした。あの頃の自分を殴ってやりたいものです。フルで聴いた今だからこそ思うことは「ヒカリノアトリエ」からはこれまでのMr.Childrenの空気感とは全く違う暖かさを感じられるという事です。『虹』ツアーで育まれたであろう8人の阿吽の呼吸がとにかく素晴らしい一体感を持ってダイレクトに心に響き渡ります。イントロが始まって桜井さんの声が入った瞬間は「待ってました」と心の中で拍手喝采。この曲では田原さんがギターではなくウクレレを弾いています。ご無沙汰のミスチルサウンドに泣きそうになりながら新曲を堪能致しました。
「ヒカリノアトリエ」はNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』の主題歌に起用され、日本の爽やかな朝を彩っていますが、この曲の生まれた経緯はどういったものなのでしょう?単刀直入にいうと昨年の4月に発生した熊本地震が関係してるといいます。昨年の4月というとMr.Childrenはツアーの真っ最中でしたからこの地震の影響でライブを断念した方も沢山いらっしゃったみたいで、そんな方々に向けてホームページに桜井さんがコメントを掲載しました。それは実に桜井さんらしい前向きな励ましのメッセージでした。この時のコメントがそのまま曲になったものが「ヒカリノアトリエ」だと言います。そのエピソードを踏まえた上で聴くとまた違った角度からこの曲から受け取ることが出来ます。復興ソングとは言いませんがそれに近いものがこの曲にはあるのではないでしょうか。
さて「2年ぶりのニューシングルが新曲1曲だけかよ〜」と買うのを躊躇っているそこの貴方!!愚痴るのはナンセンスかもしれませんよ!!カップリングまで充実してるのが今回のシングルです。「つよがり」「くるみ」「CANDY」というMr.Childrenの節目節目で名バラードと謳われてきた楽曲達が"ヒカリノアトリエ"によって新しい息吹を吹き返しています。これに関しては聴いて頂くしかありません。素晴らしいの一言に尽きます。また『虹』ツアーから「ランニングハイ」と「PADDLE」のライブ音源が収録されているので、シングルとは思えないほどの満足度の高さとなっています。
※あくまで個人の感想です
Mr.Children 25周年の航海へ
今年で1992年のデビューから25年というアニバーサリーを迎えようとしているMr.Children。昨日の朝日新聞、讀賣新聞にはMr.Childrenの広告が大きく紙面を彩り話題となりましたよね。言い方は悪いですが、こじんまりと活動していた国民的バンドがいよいよ大衆の方を向き始めたな、と新聞を眺めながら感じました(笑)アートワークはお馴染みの森本千絵さんです。今回の『ヒカリノアトリエ』の方も手掛けていらっしゃいます。それにしても素晴らしい一枚ですよね。ファンならばずっと見てられそうな感じがします。Mr.Childrenのシングル、アルバムを飾ってきたジャケットなどがこの1枚にぎゅっぎゅっと凝縮されてトンデモナイ大作に仕上がっています。中央の三脚も、それに腰掛けるメンバーのポージングもシングル『君がいた夏』を再現したものになっています。細部まで本当に凝られています!!!Mr.Childrenの4人がこれまでの産物を惜しげも無く帆船に乗せ、25周年への航海を今始めました。今日発売された『ヒカリノアトリエ』はそんなMr.Childrenの船出に相応しい一枚になっていると思います。(やまだ)
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