指先が震えている。
約2ヶ月ぶりにブログを執筆するという緊張感もあるが、本日解禁されたサザンオールスターズの新曲「弥蜜塌菜のしらべ」に心の臓を撃ち抜かれたからに他ならない。
サザンオールスターズが「三ツ矢サイダー」の夏の新TVCMに出演する事が昨日発表された。今年は桑田佳祐がソロ活動30周年を迎える年であり、既にアルバム『がらくた』のリリースや大規模な全国ツアーの発表がされている。その為、ファンの間では「今年はサザンは動かない 」という暗黙の了解があり、今回の発表はそれを打ち破る形の突然のサプライズであった。
早速本日解禁されたばかりの新CM「夏とサザンとサイダーと」編を観たのだが、これが本当に素晴らしい。夏の海辺に腰掛けるサザンのメンバーが三ツ矢サイダーを片手に今回のCMの為に書き下ろされた新曲を楽しげに歌うという何とも爽やかな作品だ。途中途中に38年前のCMの映像が挿入され、時空を超えての"共演"に胸が熱くなる。
そして新曲「弥蜜塌菜のしらべ」!!!
読み方は「やみつだーさいのしらべ」であり、俗にいう業界用語ような言葉遊び。歌詞には"三ツ矢サイダー"が登場する。38年前に三ツ矢サイダーのCMソングに起用された「青い空の心 (No me? More no!)」にも"サイダー"という歌詞が登場し、サブタイトルは『飲み物』と読ませるような遊び心が施されている。(諸説あり)
イントロから響くウクレレのサウンドに軽快なクラップ、桑田佳祐の洗礼された歌声に美しいコーラスが加わるという初夏の爽やかさをそのままパッケージしたような見事なサマーチューンに仕上がっている。ファンからすると、音の質感やコーラスの入れ方、垢抜けた歌詞から初期のサザンを彷彿とさせずにはいられない。サザンの1stアルバムや2ndアルバムにこの1曲が収録されていても不自然ではない。
この歌の爽やかさが、好きだ。
極上のポップスを突き詰めた大傑作『葡萄』をリリースし「全て出し切った」と言い張った桑田佳祐。その無の状態から導き出した1つの答えが"原点回帰"であり「弥蜜塌菜のしらべ」が届けられたというのなら……。来年、デビュー40周年を迎えるサザンオールスターズ。伝説への歯車は既に動き出している(やまだ)
(三ツ矢サイダー CM 「夏とサザンとサイダーと」編 75秒 サザンオールスターズ)
コメント