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Twitterで『君の名は。』が無かったらRADWIMPSは終わってた、という趣旨のツイートをしたところ当然の如くボロカスに叩かれた。ドンマイ自分。気分を害されたファンの方々にはお詫び申し上げます。これはもう言葉の綾としか言いようがない。僕の真意が届いた方には届いたし、届かなかった部分はとことん届かなかった。Twitterという140字で完結する世界で言葉を連ねるのもなかなか大変だから、一層のことブログにしてしまいたいと思う。ちょうど一年前に“『君の名は。』から1年”というブログを書いたが(http://yumediary.com/archives/17972232.html)今回もそんな周年のコラムという認識で『君の名は。』に関するブログを書いていきたい。

新海誠監督の最新作として2016年に公開された長編アニメーション映画『君の名は。』。公開から1年で日本国内の興行収入250.3億円という大ヒットを記録し社会現象となった。そんな映画の劇中音楽を担当したのがRADWIMPSであった。20曲以上の劇中音楽を全て彼らが担当するというその規格外な内容に度肝を抜かれたものだ。主題歌「前前前世」の社会的ブームは彼らの知名度を爆発的に高めただけではなく、テレ朝日系列の『MUSIC STATION』での地上波初パフォーマンスやNHKの紅白歌合戦への出場にも繋がり、RADWIMPSというバンドを更にスターダムにのし上げるものとなった。

もしも『君の名は。』が無かったらRADWIMPSはどうなっていたかーー。これから記述することは一リスナーとしての推測という事を前提にして読んで頂きたい。先日僕はTwitterで『君の名は。』が無かったらRADWIMPSが終わってたとツイートしたが、ここで訂正する事が許されるのなら「終わっていたかもしれない…」と語尾を濁しておきたい。「同じ意味やんけ」というツッコミも何処からか聞こえてくるが、これは冗談でもなく本心である。どういう経緯で自分がこの結論に至ったのかザッと解説していきたいと思う。

そもそも『君の名は。』のプロジェクトが本格的に動き出したのは2014年の事だ。映画プロデューサーである川村元気に新海監督が好きなミュージシャンとしてRADWIMPSの名前をポロっと零した事が今回のコラボレーションに繋がった。その年の末には新海監督とRADWIMPSの打ち合わせが行われプロジェクトが進んでいった。だがその最中でRADWIMPSに大事件が起こってしまう。ドラマーである山口智史が持病の神経症悪化により無期限休養に入ることになったのだ。野田洋次郎はバンド史上一番大きな出来事として山口智史の離脱を挙げている。2015年の8月中旬に山口智史からメンバーに告げられた「もうできない」のセリフはあまりにショッキングなものであり、メンバーが本気でバンド存続を危惧する自体となった。この時点で既に『君の名は。』プロジェクトに加えて、すぐ間近に海外ツアー、対バンツアーを控えていたのだが、これがRADWIMPSにとって救いとなった。「もうやるしかないって感じだった。ここで止まったら死ぬなっていうか……」これは某雑誌のインタビューで野田洋次郎が語った当時の心境である。ここで語られた死ぬという言葉は“RADWIMPSが終わってしまう”というニュアンスにも取れる。因みにこのインタビューでは海外ツアーが決まっていなかったら1年以上バンドは動けなかったかもしれないとまで語っている。

これで何となく僕の『君の名は。』が無かったらRADWIMPSが終わっていたというツイートの真意が分かって頂けたであろうか。あの時期に海外ツアーと対バンツアー、そして『君の名は。』が無かったら本当にRADWIMPSはバンドとしての存続が出来てなかったかもしれない。そしてもう1つ確信して言える事は『君の名は。』が無かったら今のRADWIMPSは絶対にないという事だ。まぁそれはいつどの瞬間も同様で『アルトコロニーの定理』が無かったら今のRADは無いし、『絶体絶命』が無ければ今のRADは無いし、『×と○と罪と』が無ければ今のRADは無い。そして『君の名は。』もそう。 果たして『君の名は。』を無くして今のRADWIMPSはあるのだろうか。あそこまでバンドは開く事ができただろうか。あそこまで人間を肯定できていただろうか……。

今自分がRADWIMPSの新曲を心待ちにしていること。ライブで彼らの姿を肉眼で捉えられていること。それらが当たり前にならないように僕は時々3年前に立ち返る。2015年の9月。本当にRADWIMPSが終わってしまうと思った。2016年に公開されたドキュメンタリー映画『RADWIMPSのHESONOO』を観て本当にいつ終わってもおかしくない状態だったのだと思い知った。映画『君の名は。』から2年。決して当たり前じゃない現実を横目に今日も彼らの音楽に心を寄せていたいと思う。(やまだ)


(映画『君の名は。』予告2)

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