こんにちは、山田です。
今日のブログではRADWIMPSの新曲「光」について少し書いていこうかな、と思います。本当は来月発売のアルバムを聴いてからアルバム全体の総括をしようと思っていたのですが、昨夜RADWIMPSの新曲「光」を聴き衝撃を受け、この気持ちをダイレクトに残したいという衝動に駆られ今こうして文章を綴っている次第でございます。それこそアルバムが手に入れば何度でも聴けるわけではございますが楽曲との「はじめまして」の初対面は一度しかないわけで個人的にその気持ちをいつまでも大切にしたいという思いがあります。浅ましい考えではございますがどうかお付き合い下さい。

10月19日放送されたTOKYO FM『SCHOOL OF LOCK!』にてRADWIMPSの新曲「」が初公開となりました。この楽曲は来月の23日に発売予定のRADWIMPSのニューアルバム(タイトル未定)に収録されるもので「前前前世(original ver.)」「スパークル(original ver.)」に続く新曲公開で大きな反響を呼んでいました。RADWIMPSが音楽を務めた新海誠監督の映画『君の名は。』が興行収入150億を突破し今年No.1のヒットを記録している中での新曲解禁。どんな楽曲なのかファンは固唾を飲んで昨日のラジオを聴いていたと思います。もし昨日、ラジオを聴き逃してしまった方がいらっしゃいましたらこの記事を読んで少しでもイメージを広げて貰えたらいいなと思っております。

ギターの疾走感あるイントロから一気に曲に引き込まれていきました。RADWIMPSにしてはシンプルで力強いロックサウンドとメロディアスな曲調、そして何の迷いもないストレートな歌詞。「僕」と「君」が展開する眩いほどの恋の物語に魅せられました。一人称が曲の部分によって「僕」「私たち」と不揃いなのもまた魅力的ですよね。

僕が度肝抜かれたのは先日発売された野田洋次郎のソロプロジェクトillionのアルバム『P.Y.L』からの反動の大きさでした。クラスに一人はいた「夏休み終わったらキャラ変わってる奴」なんて次元の話ではないのです。「夏休み終わったら性転換してた」くらいの衝撃を受けました。(は?)illionの『P.Y.L』は陰湿な打ち込みビートで曲を鎮めたりR&B、ベースミュージックを奏でてみたりとかなり実験的なアルバムでした。それを聴いていた分、この「光」を聴いた時は一気に心臓を持ってかれました。名義こそは違っても同じ人間が創っている音楽とは思えなかったのです。

この新曲「光」はラブソングです。しかしラブソングとは言いましてもRADWIMPSが10年前にリリースした「ふたりごと」「有心論」「me me she」などのラブソングとは全く別物になってる気がするのです。あの頃のラブソングには妙に生々しさがあってそれが魅力的だったりしました。ただ今回の新曲「光」が放つ魅力はそういった生々しさはまるで無くただただストレートな恋愛の衝動を気持ちよく歌っているという印象です。今こうしてRADWIMPSがラブソングを演奏できるようになった大きな理由は『君の名は。』の存在でしょう。

昨日の「RAD LOCKS!」にてメンバーが揃えて口にした「開けてる」という表現。この一言だけで今のRADWIMPSを代弁できるといってと過言ではないくらいだと思います。RADWIMPSがなぜ開けて来たかを話すと3年前まで遡るので今日は割愛させて頂くことにします。

アルバム『アルトコロニーの定理』以降あまりラブソングを歌わなくなっていたRADWIMPSにとって『君の名は。』はまたラブソングを歌いたいと思わせてくれるようなきっかけになったと言います。「夢灯籠」「前前前世(movie ver.)」「スパークル(movie ver.)」「なんでもないや(movie ver.)」という『君の名は。』で創り出した楽曲達がRADWIMPSの中で大きな自信となったのかもしれません。

話が少しそれましたが「光」に戻りましょう。この曲を聴いて『君の名は。』と近いものを感じたのは僕だけでしょうか?明らかに『君の名は。』の余韻を引きずっているように感じてしまうのです。『君の名は。』の楽曲制作と同時進行だったそうなのでかなり影響を受けているのだと思います。もしかしたら新海監督にボツにされた曲の一つだったのかもしれませんね(笑)前回のブログでサウンドトラックアルバム『君の名は。』の感想を記事にしましたがあれがゴールではなかったのです。『君の名は。』の世界観から溢れた光がこの楽曲を照らしてくれている気がしました。そしてRADWIMPSを導いてくれる光のようにも感じました。

この楽曲がアルバムのキーソングになっている事は間違いないと思います。この楽曲を始め、常に新しいものを提示してくれるRADWIMPS。これからも放たれ続けるであろう"光"は僕たちに何を見せてくれるのでしょうか。楽しみで仕方がありません。
(やまだ)