こんにちは、山田です。
今回は1年前の11月28日にZepp Tokyoにて行われた『10th ANNIVERSARY LIVE TOUR「RADWIMPSの胎盤」』を振り返ってみようかと思います。この日、RADWIMPSはMr.Childrenとの対バンを大成功させました。Mr.Childrenは僕が物心つく前から親の影響で聴いていた音楽でした。そんなアーティストを今でも愛せていることを誇りに思います。もちろんRADWIMPSも愛してやまないアーティストの1組です。僕にとってこの"胎盤"は何だったのかライブが終わってからもずっと考えていました。今日はそんな漠然とした想いに蹴りをつけようと思いブログを書くことに致しました。両者のファンである僕にしか書けない何かがあると思ったのです。僕のブログは前振りがいつも長いと不評なのでさっそくこの日のライブを自分なりにまとめていきたいと思います。

2015年にメジャーデビュー10周年を迎えたRADWIMPSは自身初となる対バンツアー、全11公演を決行しました。当初10公演の予定だったのですが急遽、追加公演が設けられそこにMr.Childrenが招かれたのでした。場所はZepp Tokyo。Mr.Childrenは基本的にドームやスタジアムのライブを中心に活動をしているバンドです。ミクスチャー・ロックの異端児と 日本が誇るポップザウルスの対バンがZepp Tokyoというあり得ないスケールで行われたことは邦楽史に残る事件になったことでしょう。僕自身、あの場所に居れたことが今でも信じられません。

2015.11.28@Zepp Tokyo
10th ANNIVERSARY LIVE TOUR「RADWIMPSの胎盤」

Mr.Children
1. 未完
2. ロックンロールは生きている
3. REM
4. 掌
5. FIGHT CLUB
6. youthful days
7. 隔たり
8. Sign
9. 足音〜Be Strong
10. 終わりなき旅

RADWIMPS
1. DADA
2. ギミギミック
3. DARMA GRAND PRIX
4. 05410-(ん)
5. 遠恋 
6. ヒキコモリロリン
7. アイアンバイブル
8. ふたりごと
9. 夢見月に何想ふ
10. おしゃかしゃま
11. ます。
12. ‘I’ Novel
13. いいんですか?
14. 25コ目の染色体
15. 君と羊と青
16. 会心の一撃
(encore)
17. 車の中でかくれてキスをしよう with 桜井和寿 & 田原健一
18. 有心論 with 桜井和寿
19. 夢番地

会場に何か凄いことが起きる前兆を感じさせるようなSEが流れ始めスクリーンに『Mr.Children』の文字が映し出された時、胸の奥が熱くなりました。SEが流れる中、Mr.Childrenの4人のシークレットがステージに登場。1曲目「未完」のイントロと桜井さんのストロングな歌い出しにRADWIMPSファンが殆どなはずの会場が地響きのような歓声をあげました。僕はこの時、12列目くらいに居たのですが一気に人の波に押され最終的に2、3列目まで行くことができました。2メートル先であのMr.Childrenが歌っているのです。この年の9月にMr.Childrenの日産スタジアム公演に参加していた僕はスタンド席から見える豆粒ほどの大きさのメンバーに興奮しっぱなしだったのですから、この近距離には気絶するかと思いました。アルバム『REFLECTION』にとって、そしてこれからのMr.Childrenにとって重要な意味を持つこの「未完」は今のMr.Childrenの代名詞のようにも捉えられます。この日のMr.Childrenのサウンドはとにかく力強く洗練され無敵でした。奇遇ですがこの日の2日前にMr.Childrenは『2マンLIVEツアー』という10年ぶりとなる対バンツアー終えていて脂が乗りまくってる状態だったのです。たまたま同じ時期に対バンツアーを行なっていたMr.ChildrenとRADWIMPSが本当の意味での最終公演をこのZepp Tokyoでトップギアの状態で交わり見せたのですからその凄まじさは想像の遥か上を行くものです。1曲目が終わり桜井さんが「RADWIMPS呼んでくれてありがとっ!!!」声を張り上げると間髪入れず「 ロックンロールは生きている」へ。桜井さんがRADWIMPSの名前を出しただけであれ程までに気分が高揚するなんて。オーディエンスは更に熱を帯び跳ねまくりです。そこからMr.Children史上、最も激しいロックサウンドとも言われる「REM」。この流れ、どうでしょう。ポップなMr.Childrenが浸透する世間ですが『胎盤』でバリバリのロックサウンドを聴かせられたRADWIMPSファンは面食らったのではないでしょうか。
MCでは桜井さんが呼んでくれた事への感謝の気持ちと10周年を迎えたRADWIMPSに祝杯の言葉をあげました。対バンメンバーを見てスピッツとMr.Childrenがサッカーでいうオーバーエイジ枠だという話や桜井さんは本物の胎盤を何度も見ているという自慢話なのか何なのか分からない話で会場を和ませました。MCの後には「」そして「FIGHT CLUB」を演奏。田原さんのギターソロは安定の素晴らしさ。あの至近距離で見れて感無量でした。曲が終わるとドラマーのJENの煽りが始まります。Mr.Childrenファンにとってはお馴染みのライブスタイルですが、急にドラムが喋り出してRADWIMPSファンは困惑したんじゃないかな(笑)そんな煽りから入った曲は「youthful days」!予期せぬ楽曲に思わず涙が出るところでした。まぁ色々とこの曲には思い出があるのです。

次のMCでは桜井さんがRADWIMPSに対する想いを語り出しました。何と桜井さんはRADのデビュー前のデモをRADが所属する事務所の社長から貰っていたといいます。殆どが英詞だったんだけど1曲だけ日本語の曲があって、それに桜井さんは感銘を受け「日本語でやったらいい」と言ったそうです。また桜井さんが友達のスガシカオさんと食事をした時にスガシカオさんが「凄いの現れた、歌詞が凄い、ついに来ましたよ日本のロックは!」とまるでお掃除ロボットが出たかのようなテンションで桜井さんに話したというエピソードも。桜井さんとスガシカオさんの音楽の話の殆どが嫌いなミュージシャンの悪口ということは触れないでおこう(´∀`*) そんな話を聞き桜井さんはBank Bandで「有心論」をカバーすることにしたそうです。この音源はアルバム『沿志奏逢3』にて聴けるので良かったら是非聴いてみて下さい。
ここで桜井さんが無理矢理合成ゴムの話を始めたので勘のいいファンは察しがついたかもしれません。歌われたのはアルバム『I ❤︎ U』から「隔たり」でした。桜井さんと洋次郎さんも"愛"を歌ってきた音楽人です。この曲は桜井さんが提示する一つの深い愛の形であり、RADWIMPSにも少し繋がる部分があったのではないでしょうか。続けてSUNNYさんのキーボードが「Sign」の優しいイントロを奏でると僕はオーディエンスからこれまでとは明らかに違う空気を感じました。この曲自体、ドラマの主題歌ということもあり誰もが一回は聴いたことある曲ではないでしょうか。バリバリのロックサウンドで攻めた前半とは違いこの「隔たり」「Sign」の時の会場はただただ音楽に聴き入っていました。その後、現在進行形のMr.Childrenを象徴する「足音〜Be Strong」を高らかに演奏するMr.Childrenメンバーの表情は輝かしいものでした。

2015年はMr.Childrenにとって特別な1年でした。『TOUR 2015 REFLECTION』『Stadium Tour 2015 未完』『Mr.Children 2マンLIVEツアー』という3本のツアーを成功させ『REFLECTION』という大作まで世に送りだしているという濃度が濃すぎる1年の締めくくりがこの『RADWIMPSの胎盤』だったのです。

桜井さんはそんな自分らに、そしてファンに、そしてこれから更に飛躍していくRADWIMPSにあの曲を贈りますと「終わりなき旅」を弾き始めました。この楽曲がこれまで何万人の人々の背中を押して来たのでしょう。いや、この曲は他でもないMr.Childrenの背中を大きく押したに違いありません。『深海』の時期、心身ともに疲れ果て、絶望の中を泳いでいた桜井さんは翌年『BOLERO』をリリースしバンドは活動休止へ。そして98年にこの「終わりなき旅」で復活をしました。この曲がRADWIMPSに贈られた意味を考えたくなるものです。夏にドラマーである山口智史くんが持病の悪化により無期限の活動休止。RADWIMPSはバンド存続の危機を迎えました。閉ざされた扉を目の前にしたRADWIMPSだからこそ、そしてその扉を自らの力でこじ開けたRADWIMPSだからこそ、この曲は響くものがあったのではないでしょうか。

「終わりなき旅」はアウトロに入るとバンドサウンドは一層力強さを増し、胸に迫って来ました。演奏が終了し「バイバイ!!」と舞台を後にするメンバー。RADWIMPSのライブであったはずがZeppをMr.Children一色に染めて帰っていく様は24年間、音楽界の第一線を走るバンドの実力そのものでした。自分はここで帰ってもいいと思いました。しかしこれはあくまで前座なのです。「嘘だろ、おい」と突っ込みたくなるところです。待ちきれない会場からは「洋次郎さーーん」という声があちらこちらから飛んで来ます。そして大本命、RADWIMPSのステージが始まるのでした。
激しめのSEが流れ出しメンバーが登場すると耳鳴りがするほどの歓声が。SEに合わせステージの端から端を飛び跳ね、踊る洋次郎さんはこれまでにないくらいハイテンションでした。僕はこの日の3日前にもONE OK ROCKとの『胎盤』に行っていてその時の1曲目は「音の葉」というしっとりとした入りでしたので、全く違う雰囲気のSEが聴けて勝手に得した気分になってました(笑)1曲目から「DADA」という突き抜けた楽曲から始まりました。僕が驚いたのは森瑞希さんと刃田綴色という最強のツインドラムの精度でした。ドラムの事はよく分からないのですが森さんと刃田さんという2人の天才ドラマーが『胎盤』の中で熟成してきたサウンドは圧倒的でした。生音のドラムと打ち込みが混ぜ込まれた音源が『胎盤』でツインドラムによって具現化された迫力は凄まじいものです。

「はっちゃけっかい?」そんな洋次郎さんの叫びと共に「ギミギミック」!!力強さを増し続けるRADWIMPSのサウンドには恐怖さえ覚えました。僕も激しい人の波に流されながら必死でRADWIMPSの音楽を受け止めます。MCに入ると洋次郎さんは「ヤベェな ヤベェな」とかなり興奮している様子。それはヤバイでしょうよ。洋次郎さんはMr.Childrenの大ファンであり、もしかしたら僕ら以上にこの日を楽しみにしていたのかもしれません。そして桑の「今日までコピーバンドが来るかと思ってた」というMCは個人的にツボってしまい暫く笑ってました。Mr.Childrenという国民的なモンスターバンドからバトンを受け取るプレッシャーは半端なものではなかったとは思いますが、そんな境遇を楽しむかのようにRADWIMPSは更に加速して行きました。

DARMA GRAND PRIX」「05410-(ん)」「遠恋」というライブでお馴染みの定番ソングで盛り上げた後は洋次郎さんのピアノサウンドから入る「ヒキコモリロリン」。先程までのバンドサウンドとは変わって、この曲で奏でたジャズやファンクを思わせるサウンドはツインドラムを最大限に生かしていて、あまりの心地良さにユラユラ揺れていました。「アイアンバイブル」という前作『×と○と罪と』からの楽曲も2年という月日の中で深く浸透しすっかりRADWIMPSの楽曲として定着していました。
洋次郎さんのMCはミスチル愛に塗れたものでした。当時アメリカに住んでいた洋次郎さんは日本の音楽が全然入って来なかったそうですが7歳の頃、遊びに来た従兄弟が邦楽を4本のテープにして持って来てくれて、その中にMr.Childrenがあったといいます。そのテープを比喩ではなく本当に擦り切れるまで聴いたというのですからまさに野田洋次郎の原点はここにあると言っても過言ではありません。また洋次郎さんが学生時代に好きな女の子に初めて貸したCDもMr.Childrenだったと言います。そのCDとはMr.Childrenの『ニシエヒガシエ』。まさかの楽曲で爆笑。RADWIMPSファンが殆どの会場では反応はイマイチでしたが……。サポートドラマーの森瑞希さんもファンクラブに入ってた程のMr.Childrenファンである事が武田さんのMCで判明。それを聞き洋次郎さんは「俺の方が好きだもんっ」と謎の対抗心(笑)3ヶ月前までスタジオアルバムをしていた青年がMr.Childrenと対バンしているのですから人生とは分からないものです。

ギターを持ち、マイクの前に立った洋次郎さんが突如歌い出したのは"lookin' for love 今建ち並ぶ街の中で口ずさむ〜"という歌詞。ここで頭が真っ白になる僕。突然のことでタイトルが出て来ないのです。洋次郎さんはMr.Childrenの「CROSS ROAD」を弾き語り始めたのです。全身の毛という毛が逆立つような感覚に襲われました。会場もザワザワし始め歌い出すファンも。個人的には「やめてくれ!客は歌わないでくれ!洋次郎さんの「CROSS ROAD」は今しか聴けないんだ!」と叫びたいところでしたが、そんな怒りも沈めてくれるくらい透明感ある弾き語りでした。歌い終わり「ありがとう、ミスチル」と呟くと温かい拍手が会場を包み込みました。その余韻に浸る間も無く「ふたりごと」の演奏が始まると優しく美しい音色にまた酔わされてしまいました。アウトロの時空も超えてしまうようなメロディの繊細さには涙が出そうになりました。そのままピアノの繋ぎで「夢見月は何想ふ」に入るとそのサウンドはボサノバ調に形を変化、そして「おしゃかしゃま」「ます。」ではバキバキのロックサウンドに一転。「おしゃかしゃま」の間奏の掛け合いは圧巻そのもの。はっちゃかめっちゃかに掻き鳴らされているはずなのに音はしっかり一体感を持っている凄まじさ。
MCを挟んで演奏された「‘I’ Novel」はスクリーンに歌詞が小説のように表示されRADWIMPSの10年を歌で、文字で追ってるような感覚でした。人生の遣る瀬無さ、美しさ、人への感謝、生への歓び……それらを私小説に落とし込んだこの楽曲はRADWIMPSにとってもファンにとっても大切な一曲になったと思います。「いいんですか?はストレートに響くライブの定番ソングとして、そしてRADWIMPSの代表曲として響きました。ここで僕は何気なく視線をZepp会場の2階に向けるとなんとMr.Childrenメンバーの姿が。Mr.Childrenの4人はビールを片手にRADWIMPSを上から見守っていました。特にJENは下からでも確認できるくらい気持ち良さそうに酔ってました。そんなMr.Childrenを見てしまったら目の前で演奏するRADWIMPSになかなか集中できなくなってしまいました……(笑)

「10年前の曲をやります」と言い演奏されたのはRADWIMPSのメジャーデビュー曲「25コ目の染色体」。10年経ってRADWIMPSが歌ってきた恋愛観、死生観は聴かせ方が変わっているだけで本質的な部分は変わってない気がするのです。「君と羊と青」で見せた真っ直ぐな青々しさも「会心の一撃」で見せた世界への叫びも、RADWIMPSがこれまで築いてきた大きな財産となりZepp Tokyoを沸かせました。途轍もない余韻を残しRADWIMPSはステージから退場。僕はMr.ChildrenからRADWIMPSという連鎖に虚脱感を覚え意識が朦朧としていましたがここからが真の『胎盤』なのです。

ファンが"もしもコール"でその時を待っていると洋次郎さんが登場。ここからアンコールが始まります。「ちょっと特別な事やっていいですか?」といいステージに呼んだのは桜井さんと田原さん。アンプに腰掛けエレキギターを持つ田原さん。アコギを下げマイクの前に立つ桜井さん(ちゃっかり胎盤Tシャツ)。ピアノの前に座る洋次郎さん。とんでもないスリーショットです。洋次郎さんがセッションしたい曲を言った時、桜井さんはふたつ返事でOKしてくれたそうです。洋次郎さんの表情は明らかに緊張していました。3日前にONE OK ROCKと見せていた友達同士の仲良し対バンとは訳が違うのです。そんなギャップを個人的に楽しんでいると「RADWIMPSを見ながら飲むビールは最高でした」と桜井さん。そして桜井さんは急に"君はきっと今いつかの夢の上に立っているんだね 君はきっと誰かの夢の上に立っている"と弾き語りをしたのです。絶句しました。「夢番地」は個人的にRADWIMPSの楽曲で最も好きな曲であり「いつか桜井さんが歌ってくれないかなあ〜」と冗談で夢見ていたことがあの日現実に起こったのです。桜井和寿の「夢番地」。ワンフレーズではあったものの、歌詞を"君"に変えて洋次郎さんにプレゼントするという桜井さんからの粋な計らいです。それだけでいっぱいいっぱいになってしまいずっと震えていました。それは僕だけではなかったようで、ステージの上で洋次郎さんはその歓びを全身で噛み締めているようでした。「帰ろ!!」と言ったその表情は幸せそのものでした。

ゆっくり桜井さんが弾き始めたギターのイントロで再び絶句。あの会場にいた何人がこの曲を知っていたのだろう……。Mr.Children初期の名曲バラード「車の中でかくれてキスをしよう」でした。ツインギターとピアノ、そして桜井さんと洋次郎さんの歌声の至高なマッチングは自分がこの空間の汚物であるのではないかと思ってしまうほど美しいものでした。

3人のセッションが終わるとRADWIMPSメンバーが呼び込まれ誰もが予想していたであろうあの曲のセッションが始まりました。これは別に計算されたものではなく『胎盤』の初日公演でノリでRADWIMPSと米津玄師が「有心論」でコラボした流れがこの最終公演でも行われたという事です。たまたま最終公演がMr.Childrenでたまたまそのバンドのボーカルが「有心論」を過去にカバーしていたという出来すぎた話ではありますがこうしてRADWIMPSと桜井和寿による「有心論」が披露されました。桜井さんの歌い出しに熱狂するファン。RADWIMPSメンバーも桜井さんと一緒に演奏できている歓びを噛み締めているようでした。僕もその目の前で起こる爆発的な奇跡の連鎖に混乱しながらも「有心論」を全力で楽しんでいました。演奏後、力強く抱き合う洋次郎さんと桜井さんの姿は映画のワンシーンのように僕の脳裏に焼き付いているのであります(泣)

桜井さんがステージから去ったあと洋次郎さんがは夢について話し始めたました。「今の気持ちを歌っていいですか?幸せになるとか努力したら叶うとかそんなことは絶対言わないし、そんなこと言う人俺は絶対信用しない。だってそんなの嘘だから。でも10年やってきてこういう事実があると。一緒に頑張りましょう。一緒に生きていきましょう」似たような事を桜井さんが「Prelude」という曲で歌っていました。そしてこのMCから繋がる楽曲はアレしかないと確信していました。武田さんがベースで「夢番地」のイントロを弾いた時にこれまで僕がRADWIMPSを聴いてきた一つの答えが見つかった気がしたのです。このような形で「夢番地」を聴くことができたのが本当に嬉しくて嬉しくて仕方ありませんでした。RADWIMPSはあの日確実にいつかの夢を叶えていて、誰かの夢の上に立っていたのだと思います。それはもしかしたらバンドから離脱した智史くんの夢だったかも知れませんし、過去の洋次郎さん自身の夢だったのかも知れません。『RADWIMPSの胎盤』ツアーを締めくくるのに最も相応しい楽曲であったと思います。

メンバーがステージから去って退場のアナウンスが流れた時は誰もが夢から抜けていないような表情をしていました。そこからは正直あまり覚えてないです。気がついたら電車に揺られてました。そこで初めて泣きました。僕にとってあのライブは何だったんだろうと、日常生活の中でふと思います。今は「あぁ、僕はあの日の為に音楽を聴いてきたのかな」なんて事も考えます。音楽を聴くってひたすら欲を満たす為でそれにゴールなんてなかったんですけど、あの日の『胎盤』に関してはあれが一つのゴールだった気がするのです。Mr.ChildrenとRADWIMPSという僕にとっての巨塔がお互いを讃え合いリスペクトする。こんな幸せがあっていいのでしょうか。あれだけ幸せな一夜であったのにも関わらず無情にも日に日に記憶が薄れていくのが怖くて怖くて仕方ありません。こうしてブログを書かせて頂いたのはこれ以上あの日を風化させないという意味合いもあるのかもしれません。僕にとってこの日は誇りです。あの場に立ち会いできたことが奇跡です。何度でも何度でもあの日を思い返そうと思います。

RADWIMPSが10周年を迎えた日にスピッツが居たこと。そしてこの『胎盤』の最後にMr.Childrenが居たこと。その全てがRADWIMPSの背中を押したと思います。各公演で吸収したエネルギーを爆発的に発散するかのように現在RADWIMPSは開花を続けています。その開花は止まることを知らず来年には全国ツアーが控えています。Mr.Childrenも25周年に向け2016年はホールツアーという虹を描き、来年には『ヒカリノアトリエ』のホールツアーが決まっています。RADWIMPSが2度目のデビューアルバムという心持ちで現在を過ごしているように、Mr.Childrenもまたデビュー当時に戻っているのかもしれません。いや、デビュー早々ビッグバンドとなってしまったMr.Childrenだからこそ出来ずにいた数々の未練を晴らしているのかも知れません。

大変長いブログとなってしまいましたが最後にこちらをご覧ください。
ふぁー!間に入れてください……(切実)
今のRADWIMPSとMr.Childrenに共通して言えることは両者とも今を精一杯楽しんでいるということ。ファンにとってこれ以上に幸せなことはありません。これからもお身体にはお気をつけて、素敵な音楽を届けてくれるのを楽しみにしています。(やまだ)



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